「いつだってエア マックス」レザークラフトマン編

『エア マックス』がつなぐ人と人との出逢いを綴るスペシャルコンテンツシリーズ。都心から少し離れた場所に革縫設計事務所を構える滝沢圭亮氏にA+Sの石川が久しぶりに訪れた。


―二人の出会いはいつ頃からですか?
滝沢氏 : きっかけは共通の友人が原宿で洋服屋をやっていてお店の上にスペースがあってアトリエを構えていました。そこに石川くんが遊びに来たのが出会いだったと思います。具体的に親交を深めた理由は今でははっきりと覚えていませんが、すぐにウマがあったのを覚えています。それから気を遣う事なくずっと一緒にいられる友人になりました。

 ―今回の企画でなぜ滝沢氏に声をかけたのですか?
石川 : A+Sが今年の3月で7周年を迎えます。滝沢君が原宿から今のアトリエに移転したのが同じタイミングだったのを思い出しました。これも何かの縁だと感じたのがきっかけです。普段からA+Sのスタッフと面識があり、アルバイトから正社員になったスタッフへお祝いに名刺入れや財布をプレゼントしてくれる優しくてジェントルマンな一面を持っている彼の仕事をご紹介したかった気持ちも大きいです。

―滝沢さんは普段、ナイキ製品は愛用していますか?
滝沢氏 : 正直、興味はありましたが職業柄スニーカーをあまり履く機会はありませんでした。石川君と出逢ってプライベートでナイキの話を聞くうちに自然と興味が出てきました。特に二人で自転車を買って休日に何処かへ出かけるようになってからはアパレルからスニーカーまで多く使うようになりました。自分達が学生の頃と違って今ではおしゃれなプロダクトも増えていて、かつ機能的で楽なところが気に入っています。

―どんなナイキのスニーカーが好きですか?
滝沢氏 : 製品を作る工程では裁断、縫製と頻繁に立ち座りを繰り返します。できるだけストレスのない物を好んでいます。スリッパ感覚で履けるエア モックは好きです。最近はプライベートでキャンプに行くのでACGのスニーカーもよく履いています。




―今回のAIR MAX PRE-DAYを履いた感想をお聞かせください。
滝沢氏 : 最初にエア マックスと聞いてもっとフワフワした履き心地を想像していました。実際は思っていたよりも適度なクッション性がありアウトソールの安定感がすごくいいと思いました。革を縫製する上で大切なのがミシンを踏むリズムです。と言うのもリズム感が悪いと綺麗なミシン目にならず、製品の仕上がりに大きく影響します。足裏の感覚を大切にしているため、厚底や柔らかいアウトソールの靴は好まないのです。カラーもグレーで統一感があるのと、すっきりとしたシルエットは大人が履いても主張しすぎずに普段から取り入れやすいと思いました。

 ―今後の展望あれば聞かせてください。
滝沢氏 : 革製品は人の手に渡ってからが職人の良し悪しが出てくるので、できるだけ持ち主に長く寄り添っていく物を作れたらと考えています。スポーツ選手のパフォーマンスを高める優れたスニーカーの様に持ち主のモチベーションを上げる手助けができたら嬉しいです。あと革は同じ物が存在しないため、常に一発勝負です。さぼり癖のある僕にとっては自身を鼓舞できる天職だと思います。変わらず持ち主が喜ぶ物を自分が納得いくまで作り続けていきたいと思います。



デザイナー滝沢圭亮氏はコレクションブランドで靴や鞄を手がけた後、国内レザー会社でデザイナーを経て独立。


■2022.3.14 (mon) in store
NIKE AIR MAX PRE-DAY Exclusive for A+S
COLOR : SMOKE GREY/MOON FOSSIL-IRON GREY-WHITE
SIZE : 25.0cm - 30.0cm
PRICE:¥15,400 (税込み)